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用意された東京の未来 [⇒映画]

◆映画「AKIRA」
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先日、2020年のオリンピックが東京で開催されることが発表されましたが、しかしそれは、30年前に既にきまっていました!

それはこのアニメーションの中に描かれています。

この作品の中のことはすべてがいずれ現実になっていくのかも・・・。

芸能山城組の音楽も凄い!!!

◆映画「AKIRA」予告編




AKIRA 〈Blu-ray〉

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray



★インド映画「ロボット<完全版>」を観てきた [⇒映画]

6月1日から期間限定で上映されている、インド映画「ロボット」の完全版を観てきました。

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完全版の上映に先駆けて、5月からロードショウされていたのは、編集された短縮版に加え、ヒンドゥー語の吹き替えという事で、完全版が上映されなければ短縮版で我慢しようかと思っていましたが、意外と早い段階で編集なし・吹き替え無しのタミル語版のオリジナル完全版が上映されるという事になりましたので、上映中最後の日曜日の本日、行ってきました。

前情報では、完全版の客入りも結構良いという事で、早めに席を確保しておいた方が良いと思い、1回目の上映の1時間ほどまえに劇場に着きました。でも、予想していたほど混んでいるという感じではなかったです。

インド映画が劇場で上映されるのは、かなり久しぶりという事もあって、世間的にもかなり盛り上がっているようですね。ロビーにはラジニの像まで置いてありました。

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映画を観た感想としては、まぁ、見事にやりきったな、という感じです。CGを駆使した超絶の映像にインド映画もここまで来たか、と感慨深いものがありましたが、フィルムがデジタルになってしまったので「インド映画らしさ」が無くなってしまった点は残念な気がしました。

それと、約3時間という長い上映時間にもかかわらず、詰め込みすぎの感もあり、編集がバタバタ。と言っても、以前からインド映画は編集が雑ですけどね。そう考えると、デジタルてんこ盛りのインド映画になっても、根底の部分は変わっていないという事でもありますね。

他にもそこかしこにインドらしさが漂う要素がいくつもあるので、今後どんなに技術が進歩していったとしても、インド映画らしさというのは不滅なんだろうな、と感じさせる作品でもありました。

◆映画「ロボット」予告編


◆映画「ロボット<完全版>」上映告知


自分はそんなにインド映画に詳しい訳ではありませんが、大体、勧善懲悪のストーリーが基本のインド映画に於いて、後半はその常識をブチ破る展開がすごかったです。ラジニも良い者役が専門かと思っていましたが、一人二役とはいえ、悪者役のラジニもまた見応えがありました。DVDが発売されたら、改めて楽しみたいですね。

ツッコミどころ満載のこの映画、まだご覧になっていない方はお早めに。ちなみに、首都圏では6月16日から銀座シネパトスでも完全版の上映予定があります。

この映画をキッカケにインド映画ブーム再来か?というムードが漂っていますが、まぁ、どうせ、一時的に他の作品が上映されたとしても、そのうちにしぼんできて、結局、劇場では上映されなくなるのがオチですから。

結論としては、インド映画は日本人には受け入れられない、と自分は思っています。

最後に、ヒットするのは良いのですが、マナーの悪い客も入ってきちゃうのは困ったものですね。こういうのも、劇場離れの要因になっているのでしょう。

自分は今後、日本で映画を観る時はよっぽどの事がない限り、劇場に足を運ぶ事はないでしょう(タイ映画が上映される時や、映画祭とかは別として)。


★映画「ボンベイ」 [⇒映画]

◆BOMBAY(邦題:ボンベイ) インド、1995年
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「ムトゥ踊るマハラジャ」に続き、インド映画を。

この「ボンベイ」は日本では「ムトゥ・・・」とほぼ同じ時期に公開されたようですが、自分は知りませんでした。後に、ビデオが発売されてから観ました。

ストーリーはインドで実際に起こった、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒との対立から発した暴動事件をベースに、異教徒同士の男女の結婚を通して、同じ民族が宗教的思想が違うというだけでいがみ合う無意味さを問う、社会的メッセージの強い内容です。

しかし、そこはインド映画。マニ・ラトナム監督は決して重くなりすぎないよう、音楽をふんだんに取り入れるインド映画のマナーを踏襲しつつ、ユーモアも交えて第1級のエンタテインメントに仕上げているのは見事です。

また、音楽の素晴しさも特筆すべきでしょう。担当したのはA.R.ラフマーン。彼はとうとう、「スラムドック$ミリオネア」でアカデミー賞まで受賞してしまったようですが、日本ではインド映画がブームになっていた頃から大きく注目されていました。

ラフマーンが革新的だったのは、それまでインドの映画音楽というと、どちらかというとストリングスなどの生楽器を主体とした演奏が中心だったと思うのですが、彼は最新のエレクトロニクスを使いこなし、欧米や日本のプロダクションと比べても遜色の無い、高いクオリティーの音楽を作っていたことではないでしょうか。

◆Kannalane(カンナーラネー)/Sing by Chitra(Music by A.R.Rahman)


この作品、久々に観返しましたが、今観ても凄く良いですね。それに、ヒロイン役のマニーシャー・コイララの美しいこと!

彼女は正確にはネパール人なので、こてこてのインド顔じゃないところが、東洋人の自分としても好みに合う所でした。

現在、この映画のDVDなどは非常に入手しにくい状況ですが、何と、YouTubeでは全編観る事ができます。良い時代になりましたね~。残念ながら日本語字幕はありませんが・・・。

◆映画「ボンベイ」⇒http://www.youtube.com/watch?v=sb3E-OOocfA&feature=watch-now-button&wide=1

全編観ると2時間20分ありますが、お時間がありましたら、ぜひご覧になってみてください。
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★映画「ムトゥ踊るマハラジャ」 [⇒映画]

◆MUTHU(邦題:ムトゥ踊るマハラジャ) 1995年、インド
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テレビを買い換えて、以前買ったDVDを大きな画面で観直してみようと選んだのが、大ヒットしたインド映画「ムトゥ踊るマハラジャ」でした。

この映画の影響でその後、日本では様々なインド映画が劇場公開されましたが、基本的にどれも似たり寄ったりなので、急速に飽きられて、今ではほとんど上映されなくなったのは、なんとも悲しい。

インド映画の作り方は欧米や日本のような、緻密に練られた脚本が最初にあるわけではなく、音楽が重要な存在なので、まず曲が作られ、それにあわせて現場でストーリーを決めていく、という話を聞いたことがあります。

この「ムトゥ・・・」も作り方としては同じだったと思いますが、この作品が海外で受けたのは、これが突出してインド映画の中でクオリティーが高かったという訳ではなく、偶々だったのではないかという気がしますね。

実際、全編を観てみると、ツッコミどころが満載で、それが逆に面白かったのかもしれませんが、日本人にとっては未知の映画を観た新鮮さ以上のインパクトを与える事が出来なかったので、飽きられてしまったのかもしれません。

しかし、この作品はやはり、今観てもそれなりに楽しめる映画だと思います。

◆ムトゥ踊るマハラジャ(劇場版予告編)


インド映画は必ずしも、全てがこういうラブストーリーが主体の行き当たりバッタリの作り方をしているわけではなく、マニ・ラトナム監督作品の「ボンベイ」や「ディル・セ」のような、しっかりとしたメッセージのある作品もあるので、そういった物は日本でもDVDなどでちゃんと発売して欲しいですね。
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★鎌仲ひとみ監督から学ぶこと。 [⇒映画]

失礼ながら、鎌仲ひとみ監督の事は最近まで存じ上げませんでした。

原発や放射能の事を知りたくて、色々本やネットでドキュメンタリー映画などを探している中で鎌仲ひとみ監督の作品の事を知りました。

今のところの最新作「ミツバチの羽音と地球の回転」を含めて、鎌仲監督の放射能や原発に関する作品は3作あります(「ヒバクシャ ~世界の終わりに~」(2003)、「六ヶ所村ラプソディー」(2006))。

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下の動画は、先日、「ヒバクシャ」上映後に行われた鎌仲監督のトークショーの模様です。もちろん、マスコミや政府の言っていることを100%信じていたわけではありませんが、それでも鎌仲監督の話は我々一般人には伝わってこない事が多く、恐ろしさに鳥肌がたってしまいます。

やはり、時間をかけて自らの足で本当の事を取材してきた人の言葉だけあって、重みを感じます。

◆鎌仲ひとみ監督のトーク(2011年4月14日 渋谷・アップリンク)


鎌仲監督の話、トークのテクニックは凄いですね。40分弱ある動画なのに長さを感じさせません。言葉の選び方はさることながら、非常に聞き取りやすいスピードで間々に質問をいれる事で、聞き手の集中力を低下させないように工夫していて、引き込まれてしまいます。

自分は原発は覚せい剤と同じだと思っています。原発で潤う人ももちろんいるのだろうけれど、それは確実に自分も自分に関わる人々も、そして全然関係無い人たちまでをも巻き込み、ボロボロになって自滅していくという点で、同じものだと。

特に子供がいる人にとっては知らぬ存ぜぬで逃げる事は、自分の子供の首をじわじわ絞めている事と同じだという事を良く理解した方が良いのではないでしょうか。

でも、先日の都知事選の結果を見ても、東京に住んでいる人々はたとえ自分の子供であろうと、自分に関わらない事には無関心・無責任なのだ、という事が良く分かりましたね。

鎌仲監督の作品は今、自主上映などの依頼が殺到しているようで、東京でも6月4日から渋谷・ユーロスペースでの再上映が決定しています。

その他の上映情報は「ミツバチ@Official Blog」でご確認ください。




ヒバクシャ ~世界の終わりに~ [DVD]

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六ヶ所村ラプソディー [DVD]

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★映画「アトムの足音が聞こえる」、5月21日公開。 [⇒映画]

「音楽」というよりも「音」に関心のある人間にとっては、とても興味がそそられる映画が公開されます。

TVアニメ「鉄腕アトム」で、アトムが歩く時に聞こえるあのピョコピョコという音を作った音響デザイナー、大野松雄さんを追ったドキュメンタリー映画「アトムの足音が聞こえる」。

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失礼ながら、大野さんに関してはこの映画の事を知るまでは知りませんでしたが、予告編や映画の解説を読んでみると相当変わった人のようです。

「存在する音に興味が無い」という大野さんの発言から連想できるように、その音に対する探究心は我々のような常人とは比べ物にならないと想像できます。

そして、音に対するこだわりだけでなく、その生き様もまた興味がそそられます。やっぱり非凡な人というのは生き様も非凡であるようです。

◆映画「アトムの足音が聞こえる」 予告編


「他人とは違う」という事を恐れずに貫き通せた人こそ、世界に大きな影響を与え、足跡を残せるのではないでしょうか。

それから、電子音楽の黎明期にどのような手法でこの世に存在しない音を作り出したのか、個人的にもとても興味深いので、今から公開が楽しみです。ちなみに、ナレーションを担当しているのは元ピチカート・ファイブの野宮真貴さん。

東京では5月21日(土)から渋谷・ユーロスペースにてレイトショーで公開されます。

◆映画「アトムの足音が聞こえる」 オフィシャルブログ⇒http://www.atom-ashioto.jp/
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★映画「100,000年後の安全」の感想 [⇒映画]

先日、放射性廃棄物の処分場を取材したドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」を観てきた。

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今だ終息しない福島の原発事故やら、突然のスーちゃんの訃報で頭の中がグチャグチャだが、早めに観に行っておかないと終ってしまうと思ったので。

しかし、観終わった後、思いっきり絶望感の残る映画だった。結論から言ってしまえば、放射性廃棄物の確実に安全な処分方法など無いのだ。

永久に放射線が外部に漏れないようにと、現在、フィンランドに建設されているオンカロだが、その方法論は極めて妄想的だ。

関係者に地下500メートルに埋めれば安全だという結論に至った理由を問うても、「たぶん・・・」だとか「きっと・・・」だといった不確実な希望ばかりだったりする。

もちろん、人間の文明がこれから10万年続く保証など何も無い。人間が生きている内は管理できるかも知れないが、その後はどうなる?「危険」など書いておいていたところで、見つけた者がそれを読める保証は無い。興味本位に扉を開けれら、いじられたら・・・?

結局、人類は人類が生み出した物によって、翻弄され、自滅していくのではないだろうか。他の生物を巻きぞいにしながら。

これから我々にできる事といえば、少しでも放射性廃棄物を出すのを少なくする事しかないと思う。それは、自分達の為はもとより、自分達の子孫の為でもある。故に、原発は必要ない。

放射能は全ての生物に平等に害を与える。そこには一般市民だからとか権力者だから、などといった言い訳は通用しない。

もしかしたら、権力者やら金持ちは「我々にはシェルターがあるから」などと思っているかもしれないが、他の全ての生物が息絶え、廃土と化した世界に生き残っていて何が出来るというのだろうか。そこには作物なども当然生まれてこない。

原発推進者は自らのエゴの実現や金儲けの為に、他人の生活など省みず、嘘をついてでも原発を作ろうとするだろうが、それは自分も、そして自分の家族・子供をも苦しめるという事を想像できているのだろうか。

原発の無意味さ、放射性廃棄物の恐ろしさ、そして人間の愚かさを実感させられる映画だった。
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★映画「100,000年後の安全」、緊急上映! [⇒映画]

まさに絶好(などと言って良いものか分からないが)のタイミングでの上映となりました。

現在、渋谷のアップリンクXで上映されている、「100,000年後の安全」という映画は、「オンカロ(隠された場所)」と呼ばれるフィンランドにある、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の施設を、世界で始めて取材したドキュメンタリー。

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当初、今年の秋に上映を予定していたそうですが、震災後の福島原発の事故を受けて、急遽、4月2日からの上映を決定したそうです。この決断は、いったい何をしているのか分からない、どこぞの政府なんかより何万倍も素晴しい。

映画のタイトルにある「10万年」とは何かというと、放射性廃棄物の放射能が生物に無害になるまでの期間だそうです。あまりにも長すぎてパッとイメージ出来ませんが、人類が誕生してから今までで5万年である事と比較すると分かりやすいのではないでしょうか。

原題は「Into Eternity」。100,000年という時間はまさに「永遠」と同じ長さと思って間違いないという事です。

◆映画「100,000年後の安全」(予告編)


※「100,000年後の安全」オフィシャル・サイト⇒www.uplink.co.jp/100000/

アップリンクXという会場はキャパシティ40の小さな劇場で、しかも1日1回の上映だから、多分、毎日すごい事になっているのでしょうね。この劇場での上映は4月15日(金)まで。

その後は順次、全国を周るそう。東京では4月16日(土)から有楽町イトシア内にある「ヒューマントラストシネマ有楽町」で上映予定です。

※ヒューマントラストシネマ有楽町のWEBサイト⇒http://www.ttcg.jp/human_yurakucho/nowshowing
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